
アニメ『九龍ジェネリックロマンス』を観てから、ずっと気になっていた「九龍城砦」(きゅうりゅうじょうさい)。
そしてその影響で立て続けるように見た映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」
今はもう存在しないその街の跡地が、香港のどこかに残っていると知り、実際に足を運んでみました!
かつて世界で最も人口密度が高かった「迷宮の街」は、今どうなっているのでしょうか。
現地の様子を、写真とともにご紹介します!
九龍城砦とは?
九龍城砦は、香港の九龍にかつて存在した小さな城のような街です。
もともとは清朝が19世紀に建てた軍事要塞でしたが、香港がイギリスに統治されるようになると、どこの国も管理できないようになり、スラム化していきました。
戦後になると、中国本土から逃れてきた人々が多く住みつき、建物が勝手に建てられていきました。
その結果、たった東京ドームの半分ほどの広さに約3万人が暮らす、世界で最も人口密度の高い街になりました。
道は細く入り組み、光が届かないほどのビルが密集して、治安の悪さで知られる一方、人々は助け合いながら生活しており、独自のコミュニティも存在したそう。
1993年に取り壊され、現在は「九龍寨城公園」として整備され、当時の門や石碑が保存されています。
違法な増築を繰り返したことによってできたあの外観は、今は再現することが難しいそうです。スラム化していたけれど人と人とのコミュ二ティが存在し、うまくバランスを取れた社会構造。今はなき存在にロマンを感じる人も少なくありません。
九龍寨城公園のアクセス

地下鉄の宋皇臺駅(Song Huang Tai Station)からだと徒歩で15分くらいで公園の入り口に到着しました。
地下鉄でも九龍寨城公園への案内があって行きやすかったです!


九龍寨城公園
公園内の見どころ


見どころの一つは、当時の面影をそのまま残す「南門」です!
ここは清政府が九龍寨城を築いた時に設けた正門で、現在も基礎部分や石造りの構造が保存されています。
取り壊し前の城砦の姿を知ることができる貴重な遺構で、かつてこの門を多くの住民や役人が行き来していたことを想像すると、静かな公園の中に歴史の重みを感じます。


また、九龍城砦の模型や内部構造の図もとても見応えがあります。
違法に増築されていった九龍城砦は、外から見ると複雑な建物の集合体ですが、実は内部の通路がつながっている場所も多かったと言われています。
なので住んでいる人にしかわからない構図になっていたのもなぜかロマンがありますよね。
「九龍城寨光影之旅」九龍城寨:映画の旅 展も!
2025年1月17日から日本でも公開された話題作、映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の舞台セットが九龍寨城公園の中で展示されています!
入場料は無料で、入り口向かって右側にテントを設営しているところがありますので、そこで中に入りたい旨を伝えるとチケットをもらうことができます。
15分間ずつ交代制で案内されるので、時間になったら案内に従って入るという形でした!


この映画は当時の九龍寨城の中をリアルに再現できていると話題になった映画で、展示は映画の主要シーンを再現した大型セットの食堂や理髪店、工場など、映画内で印象的だった10以上の場面が復元されています。


1980年代の街並みを再現した狭い路地や屋上、看板群など、当時の空気感を再現した造作が見どころです!
当時の九龍寨城の近くには飛行場があったので飛行機の騒音は相当なものでした。その音の再現もあったので貴重な体験ができたなと思います。
最後に
香港を訪れる際は、九龍寨城公園をゆっくり散策してみるのもおすすめです。行く前に、九龍城砦を題材にした映画やアニメを見ておくと、当時の雰囲気がより想像しやすく、楽しみ方がぐっと広がります。
今はもう存在しない街に思いを馳せながら、その暮らしや空気感を想像してみるのも、香港観光の醍醐味と言えるでしょう。