
軍艦島にいつか行ってみたいと思ったことはありませんか?筆者の周りでも「いつか入ってみたいよね〜」みたいな話はよく聞きますが、断言します、行きたいと思ったら早めに行ったほうがいいことです!今回は軍艦島の魅力と上陸の仕方についてお伝できたらなと思います!
軍艦島について
軍艦島(ぐんかんじま)は、長崎港から南西約20kmの海上にあり、正式には端島(はしま)と言います。この島は、岩礁の周りを埋め立てて造られた人工の島であり、かつて石炭が沢山取れることから、軍艦島は日本の近代化を支えました。
石炭は当時は蒸気ボイラー用の燃料や工場の燃料に使われていたよ
特に軍艦島で取れる石炭は最も火力が強い「強粘結炭」であり、燃焼力が高かったのだそう。
そして1960年には人口が5000人を超え人口密度が世界一になりました。軍艦島内では総合病院や美容院、映画館やお店など割となんでも揃っていたそうです。
その後、エネルギー資源は石炭から石油になり1974年に閉山。今は一部のみの観光が可能となっております。
なんで早めに行ったほうがいいのか?
・老朽化が激しいから
・一度で上陸できるとは限らないから
軍艦島周辺は波が高くなりやすく、台風の影響も受けやすいです。高波が建物を壊しだんだん形が変わっていっているので、将来的には元の原型があるかどうかもわからないと言われています。なので、行ける時に今の軍艦島を見ておきたいですよね。
また、一度で上陸できるかわからない問題では、軍艦島は安全に上陸するための長崎県が決めたルールがあります。「風速が5メートルを超える時」「波高が0.5メートルを超える時」「視程が500m以下のとき」は上陸不可です。
その日の天候によって変わるものなので、もし基準に満たなかった場合、上陸せずに軍艦島の周りだけ回って帰ってくることになります。
どうせなら行くなら上陸したいですよね!
上陸するために3回トライした人もいるらしいです、、、!
世界遺産になっている部分
軍艦島は2015年にユネスコの世界文化遺産に選定されたことで、世界的にも有名になりました。実は世界遺産に登録されている部分は、軍艦島全体ではないんですよね。
実は2つあり、ひとつは軍艦島の地下にある炭鉱跡の部分と、ふたつめはある部分!これはツアーに行った時にぜひ聞いてほしいのでここでは言いません!笑
ツアーで知った時はその場にいる人たちみんなが「ヘェ〜!!」と言っていたほどの驚きでした。(調べたら出てきますが、あえて現地で聞くほうが面白いので)
軍艦島への行き方
軍艦島へは個人で行くことができません。なのでツアー会社に予約する必要があります。現在、5社の軍艦島へのツアーの船が出ているので、ご紹介したいと思います!
軍艦島に関してのミュージアムが併設されているのも特徴!上陸できなかった場合も楽しめるのがいいですよね。
軍艦島だけでなく、高島への上陸もできるので炭鉱の歴史を詳しく知りたい方にもおすすめです。ブラックダイヤモンドという黒い船がかっこいいです。
上陸できた際には「上陸証明書」をもらえるのがポイント!あと小さな炭鉱も記念品としてもらえるのだとか。
なんと20年以上も軍艦島に携わっている老舗の会社。こちらも上陸できた際は上陸証明書がもらえます。
こちらのガイドさんは元軍艦島の方で当時のリアルなお話を聞くことができます。クルーズ船は漁船ですので、軍艦島近くの乗り場からの運行となります。
以上のサイトをチェックして、どんな体験がしたいのか、どの価格で行きたいのかを見比べて決めることをお勧めします!
軍艦島に上陸してきた!
筆者は軍艦島コンシェルジュのツアーを利用して軍艦島に行ってきました!筆者が予約した便は午後便。この日は少し小雨が降っていて、ツアーの受付場所では「今日は午前便が上陸できませんでした。午後便は行って計測しないとわかりません」と言われて、ちょっと諦めモードで船に乗りました。
船内はツアーガイドさんによる軍艦島周辺の説明をしてくれていました。筆者は酔いやすいタイプなので静かに外を眺めていました。船内向かって左側に座っていたのですが、右手側にイージス艦が見えるとのこと。

窓が遠くて、ちょっとしか見えませんでしたが、右側に座っていたらしっかりイージス艦が見えるかもしれません。
船内は少し揺れていましたが、大きな揺れはなく比較的安定したクルーズでした。片道40分ほどで軍艦島が見えてきます。

軍艦島近くを周遊する際は、デッキへ出て見ることができました。この辺りから上陸できるかどうかの波の計測が始まります。

近づけば近づくほど圧巻!上陸できなくてもこの景色を見れただけでも満足!と思いました。
しばらく周りを回って計測結果を待ちます。最後の最後で、波が落ち着き上陸許可が出ました。船内にいる人たち大拍手!雨も降っていたのでスタッフの方達が簡易カッパを配ってくれました。尚、上陸ツアーはいつもより短縮バージョンとのことでした。

軍艦島のツアーは場所が決められていて、中心部などは行くことができません。第1見学広場から第2見学広場、そして第3見学広場までが見学の範囲内です。それぞれの場所で、ツアーガイドさんによる当時の暮らしや建物の説明が行われます。
当時軍艦島で働いていた人の給料はとても高かったのだとか、でも何メートルの地下に潜り、危ない作業をしているのですから、当然ですよね。当時の働いている人の様子や、仕事を終えて地上に出てきた人たちの笑顔の写真などを見せてくれ、それがとても印象的でした。

建物から緑が生えて自然と緑化が始まっています。建物が廃れていく中、植物が生えているこの現象をツアーガイドの方が「軍艦島は未来の地球の姿かもしれない」と説明されていたのがなんだが腑に落ちて、感慨深い気持ちになりました。
最後に
軍艦島に行くと「ここに人が住んでいたのか」と不思議な気持ちになります。ツアーに参加することで軍艦島での当時の暮らしぶりや生活がわかり、どれだけ日本のエネルギーを支えていたかの理解も深めることができました。
是非、無くならないうちに、軍艦島を肌で感じて歴史を感じてみてはいかがでしょうか。